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出産しても夫の仕事は毎晩遅く、育児には協力してくれなかった。周囲に頼れる人もおらず歩は育児ノイローゼになり、太一に手を上げてしまった。虐待は日常化していき、それを知った夫に離婚を迫られた。離婚してからは後悔の日々で、それ以来太一のことを考えない日はなかった。離婚から23年が経ったある日、元夫から「太一が会いたがっている」と連絡を受けた。悩んだ末に一度だけ会う決意をし、待ち合わせ場所へ向かった。